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New World Order

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01/21/2012 12:56:20

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456 名前:1/3 投稿日:03/11/26 21:45
20代のとき、バイクでの宿無しの旅にすごいハマってて、
大学の長期休暇のたびに国内のいろんな所で野宿したり
優しい人の家に泊まったりして楽しい旅をしていた。
そういう旅をしていると、「知らない人に泊めて貰う」事に
すごく鈍感になって、「カベのある所で寝られりゃドコでもいーや」
位にしか思わなくなっちゃう。(たぶん同じ事してた人なら共感してくれるはず)
で、とある超田舎で野宿も出来ない所(野猿が出る)に辿り着いてしまい
どうしようかな、と思ってるところに、すごい優しそうなお爺さんが乗った車が
急停止してきて、開口一番「ウチ、泊まれよ!」って言ってきた。
今、思えば、「いきなり『泊まれ』なんて言う人初めて見たな…」ってちょっと疑ってた。
完全に安心しきって、お言葉に甘えて泊まりに行ったら、予想通りのボロ屋。


457 名前:2/3 投稿日:03/11/26 21:46
でも、部屋に入ってすぐ物凄い大雨になったので、ツイてたなーって話しながら
地酒や山の幸をご馳走になり、風呂もご馳走させていただいた。
風呂から出ると、雨脚も強まっていて、「このまま2,3日泊まらせてもらうかな…」
って呑気な事考えてたら、俺の服がない。爺さんに聞くと、
「汚れてたから洗濯してやった。乾くまで俺の服を着ていろ。」って言われた。
その服は浴衣みたいな服で、外に出られるような服では無かった。
流石に、その勝手な行いにはかなり腹が立って、
「ドコに俺の服を置いてんだよ!大雨の日に洗濯したら出られねえじゃねえか!」
って激怒して、爺さんと揉み合いになりながら家中の部屋を探し回った。
部屋は居間を挟んで三つ。どこにも俺の服は無かった。まだ探し回りながら、
「風呂に入ってる途中にモノを盗る、完全に物盗りだ!絶対警察に突き出してやる!」
って思ってた。その矢先、便所のドアを開けると、便所が変わった作りだった。
ドアを開けると、便所があって、その向かいもドアなの。両側にドアがある。
どう考えてもおかしい。この先に部屋がある!って思ってドアを開けようとしたら、
爺さんが物凄い形相で後ろから組み付いてきて、老人とは思えない力で便器に何度も
頭を叩き付けられた。俺は、物取りへの怒りより命の危険を感じて、全力で
爺さんの顔面を殴りつけた。殺してもいいと思った。爺さんは鼻の骨が折れたらしく、
すごい鼻血を出しながら、やっと俺は解放された。でも、服や荷物が無い事には外に出られない。


458 名前:3/3 投稿日:03/11/26 21:46
そのドアを開けると…中は、異常な光景だった。8畳くらいの和室の真ん中に、分娩台?
のようなベッドが置かれ、畳の上には無数のバイブ。やっとこみたいな工具もあった。
部屋の隅には、黒ずんだ染みの着いたガーゼが詰め込まれている段ボール。
それと、すさまじい異臭。俺の服はその部屋に丁寧に畳まれて置かれていた。
なるべく、周りを見ないように、震える手で服だけを取り、着替え終わると走って外へ出た。
爺さんはまだ便所で気絶していた。死んでいるのか生きているのかどっちでも良かった。
玄関のドアを開けると、大雨。でもかまわず停めてあるバイクへ一直線に走ると、
なぜか雨が降っていない。嫌な予感がしたが、バイクに跨ったままそのボロ屋の屋根を見ると、
何本ものホースを束ねて持った、白いTシャツを肩まで捲くった漁師風の浅黒い筋肉質の男が
玄関に向かって水を噴射していた。そいつは「なんでもない目」(としか言い様が無い)
で俺を見ていた。目が合ったのはどれくらいだったかわからないけど、すぐバイクでフルスロットル加速して
逃げ出した。それ以来、旅はやめた。
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